当院で診察する主な症状・痛み
身体の痛みの部位別
頭痛
頭痛は多くの人が経験したことのある症状だと思います。すぐに治る頭痛は、風邪などに伴い起こることがほとんどですが、治りにくい頭痛や繰り返す頭痛は、しっかりと診断し適切な治療を行い、対処法を知ることで、かなりの改善が得られます。専門医での診察、治療をお勧めします。
考えられる疾患
偏頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、帯状疱疹 など
顔のまひ
ある日突然、片方の顔の筋肉がマヒする病気があります。顔面神経麻痺です。顔面神経麻痺は脳出血などの脳の病気に由来する場合と、顔面神経という顔の筋肉を支配している神経の異常に由来する場合があります。当院で治療をするのは、顔面神経に異常がある場合です。なるべく早くから治療をした方が麻痺が残りにくいです。
原因の多くはウイルスによるもので、お薬での治療に加え、神経の回復促進や顔面への血流を促進させる目的で星状神経節ブロック(注射)を行います。
考えられる疾患
顔面神経麻痺、帯状疱疹に伴う顔面神経麻痺
突発な難聴
突発性難聴は、突然発症する片側の難聴です。原因はストレスなどにより内耳の血流障害と言われています。お薬に加え、血流を改善させる目的で星状神経節ブロックも有効な治療方法です。
顔面・舌の痛み
顔面の痛みにも副鼻腔炎や顎関節症、三叉神経痛など様々な原因があります。しっかりと診断をしてから治療をする必要があります。一度ご相談ください。また舌の灼熱感など口の中の痛みや異常感覚は舌痛症、口腔内異常感症と言われる病気かもしれません。漢方治療が効果があることもあります。当院では当ビル2Fの六本松内科一般内科・漢方科と連携して診察いたします。
首・肩のこり(痛み)
首こり、肩こりで長くお悩みのかたは多くいらっしゃると思います。こりは筋肉の緊張で血流が悪くなって起こります。一度、治療で軽減すれば改善していくことも多くあります。ストレートネックなどの頚椎の異常や、姿勢の問題に原因があることもあります。事故や外傷後に長引く頚部、肩周りの痛みなどにもブロック治療などが効果があることもあります。一度ご相談ください。
考えられる疾患
肩こり、首こり、頚椎症、ストレートネック、外傷性頚部症候群
肩関節が痛い
肩関節付近の痛みでは、肩の筋肉である腱板の損傷や炎症で肩や腕が動かせなくなることがあります。通常MRI検査による診断が行われますが、近年ではエコー(超音波)検査で診断できることも多く、一度エコーやレントゲンによる検査をお勧めします。エコーを見ながら治療の注射をすることも可能です。
考えられる疾患
五十肩、肩腱板損傷、石灰沈着性肩腱板炎、インピンジメント
手や腕の痛み、しびれ
首(頚椎)が痛んでいる方の中には、腕や背中に痛みやしびれを伴う方がいます。頚椎から出る脊髄神経が圧迫や障害を受けることで、腕や背中の痛みが出現します。痛みが強い場合にはブロック治療がとても効果的です。
考えられる疾患
頸椎症、頚椎椎間板ヘルニアなど
背中から胸にかけて痛む
打撲の後や手術の後で、胸の痛みが残ることがあります。何らかの原因で神経を痛めている痛み(肋間神経痛)かもしれません。薬の調整やブロック治療で痛みが緩和できます。胸の帯状疱疹の痛みなどは、できるだけ早いうちから痛みの治療をした方が望ましいと思います。
考えられる疾患
助間神経痛、帯状疱疹、開胸後疼痛症候群など
腰が痛い、重い
腰痛はとても多くの方が悩んである症状です。
急性の腰痛(いわゆるぎっくり腰)は、ブロック治療をすることで劇的に改善することが多くあります。
慢性の腰痛は、しっかりと原因を診断して治療にあたることが大事です。また、理学療法・運動療法などのリハビリテーションがとても大事になってきます。当院ではブロック治療を受けて、血流を改善、痛みを緩和した状態でのリハビリを推奨しています。腰椎手術後の腰の痛みも治療できます。一度診察を受けてください。
考えられる疾患
ぎっくり腰、腰下肢痛、椎間板ヘルニア、腰椎圧迫骨折 など
ぎっくり腰(急性腰痛)
ぎっくり腰に対して。神経ブロックはもっともよい適応です。ブロック注射をすることで治療期間を大幅に短縮することがあります。とくに椎間関節という背骨の後ろの方にある小さな関節が原因で痛みが出ている方は、1回の注射で劇的に改善することが多く、ベッドで安静にしておかなければいけない期間を短縮できたり、姿勢による痛み(腰を捻ると痛い、痛くて腰を曲げたままじゃないと動けないなど)を改善することが可能です。これまでに勤務してきた病院でも、ぎっくり腰になって痛みを我慢して勤務をしていたスタッフにブロック治療を行って、ブロック直後から普通に勤務できるようになり、喜んでもらえることが多々ありました。腰痛で悩める医療スタッフからもおすすめしていただける治療法です。
症状
重いものを持った時などに突然腰が痛くなり動けなくなってしまう、立ち上がれなくなる
原因
重いものを持った時だけでなく、くしゃみなど日常の何気ない動作がきっかけで、腰を支える靭帯や筋肉に急に負担がかかって断裂を起こします。また、腰の真ん中にある椎骨や椎間板などが傷ついて神経を圧迫することで痛みが起こります。
足がしびれる、痛い
足が痛い、しびれるなどの症状は、腰から出る神経による痛みのことが多いです。長時間歩くと足がしびれる、痛む、などの症状はありませんか?脊柱管狭窄症かもしれません。一度、検査をして、ブロック治療をしてみると歩ける距離が延びたり、痛みが和らいだりすることもあります。
また、足の血管が詰まりかかって、血流が不足することで痛みやしびれが出ることもあります。ブロック治療やリハビリで血流を改善させることができます。
考えられる疾患
脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、変形性腰椎症、閉塞性動脈硬化症 など
その他の痛み・症状別
帯状疱疹
『帯状疱疹の痛み』って、とても痛いんです。早期から痛みの治療をしましょう。
みなさまの周りで『帯状疱疹になった』という話はよく聞く話ではないでしょうか?
帯状疱疹は幼少時期にかかった水疱瘡のウイルスが原因で、免疫力が低下したときに再びウイルスが活発になって起こる病気で、一生のうちに6〜7人に1人がかかると言われています。皮膚に赤みのある水疱ができ、初期からその部位の強い痛みを伴います。
初期のうちは、通常の鎮痛薬が効果的で、多くの人は水疱がよくなっていく共に痛みも減っていきますが、10〜25%の患者さんで水疱が治った後でも痛みが残存すると言われています。これが帯状疱疹後の神経痛です。帯状疱疹後神経痛は通常の鎮痛薬が効きにくく、神経に効く鎮痛薬や神経ブロックという注射での治療が効果的です。また帯状疱疹になって初期の方でも、睡眠などの日常生活が妨げられる場合は神経ブロックなどの治療を早期から行うことで痛みをかなり和らげることができます。
当院では、帯状疱疹の痛みに対して神経ブロックや点滴、鎮痛薬の調整など、『痛みの専門的治療』を提供しています。帯状疱疹の痛みでお困りの方は外来でご相談ください。
帯状疱疹の症状
身体の片側にピリピリした痛みがある、皮膚に赤い斑点がある、水ぶくれがある、発熱、リンパの腫れ など
帯状疱疹後神経痛の症状
皮膚症状は治っているがピリピリした痛みが続く、痛みを一定時間で繰り返す、電気が走るような痛みがある など
手術後の痛み
手術の後の一定の期間を経過したにもかかわらず、痛みが持続することがあります。手術での傷などが原因で、神経の痛みになっていることもありますし、痛みの原因がなかなか分かりにくいこともあり、とても不安になることと思います。しっかりと診察をし、お話をすることが解決への糸口になります。
症状
手術の傷が治ったにも関わらず傷に沿って痛みが続く、傷と関係ない箇所に違う形の痛みがある など
がんの痛み
がんの痛みはオピオイド(いわゆる医療用麻薬)の普及により、以前より抑えることが可能になってきました。ペインクリニックでは直接がんの治療に携わることはありませんが、痛みや悩みなど、がんに伴う症状を軽減することで悩んでいる患者様のお役にたちたいと考えています。
神経ブロックの適応となる痛みもあります。入院施設のない当院で行えないブロックもありますので、紹介させていただきます。ご相談ください。
症状
膵がんによる上腹部痛、直腸・膀胱・前立腺・子宮がんなどによる肛門・会陰部の痛み、神経障害性疼痛、肋骨や腰痛への骨転移などによる身体の痛み など
肛門の痛み
『会陰部や肛門周囲に痛みがあるのに、病院で検査しても何も異常がないと言われた。』
このような難しい痛みに対しても、当院ではお薬の調整などで患者さんと向き合います。院長の上村はこのような痛みの患者様を今までに多く治療しており、過去に肛門痛の治療論文も執筆しています。漢方薬を中心にお薬の調整をしていきますが、当ビル2Fの「六本松漢方内科」と連携することでより良い解決法を見つけることができると思います。
痛みによるうつ症状
痛みが長く続くと、「眠れない。イライラする。」など精神的にもつらくなってきます。心のつらさは痛みにとっても悪影響を及ぼします。当院では当ビル2Fの「じんぼこころのクリニック」と連携しております。痛みに伴う精神的なきつさ、心の痛みにも親身に対応いたします。
症状
憂鬱や不安な気持ちになる、イライラする、やる気が出ない、人付き合いが嫌になる、自分を責めてしまう、眠れない、食欲がない など